前回までにAndroid SDK&Eclipseの開発環境を利用して、JavaによるAndroidアプリ開発ができるようになった。今回はJavaに加えてC++でプログラミングできるように設定する。
まずhttps://www.cygwin.com/からCygwinをダウンロードする。
ダウンロードしたCygwinのSetup.exeを実行する。
インターネットからダウンロード/インストールするのでこのまま進む。
ダウンロード元は別にどこでも構わないのだが、ダウンロード速度が速いことを期待して「~.ac.jp」など日本のドメインを選ぶ。
「Search」欄に「make」と入力して、「Devel」にある「make: The GNU version of the 'make' utility」の項目で「Skip」をクリックして「Skip」がバージョン表記(ここでは「3.81-2」)になるようにする。
次に「Search」欄に「gcc4」と入力して、「Devel」にある「gcc4: GCC Release series 4 compiler (C & C++ install helper」の「Skip」をクリックして同じ様にバージョン表記になるようにする。このとき複数回クリックするとインストールバージョンを選べる。
ここまで設定が済んだら「次へ」ボタンを押す。
自動的に依存関係が調べられ、必要となるほかのパッケージが自動選択される。
プログラム互換性アシスタントが開くことがあるが、気にせずに「このプログラムは正しくインストールされました」をクリックする。
次にAndroid NDKをダウンロードする。ダウンロード元はhttps://developer .android. com/ sdk/ ndk/ index.html。今回ダウンロードしたのはandroid-ndk-r5-windows.zipになった。
Android NDKのインストールは解凍するだけだ。ダウンロードしたファイルをダブルクリックして開く。
フォルダ名からリリース番号を消し、「android-ndk」に変更した。
初回起動時にはユーザー用のスクリプトファイルが自動生成される。確認したら「×」ボタンで閉じる。
次にEclipseを起動する。そして「File」メニューの「Open File」を選択する。
そして先ほどCygwinで自動生成させたスクリプトのうち「.bashrc」を開く。場所は「c:\cygwin\home\ユーザー名\」になる。
.bashrcが開いたら、その末尾に
export ANDROID_NDK_ROOT=/cygdrive/c/android-ndk
export PATH=$PATH:$ANDROID_NDK_ROOT
の2行を追加すして保存する。
次に「Help」メニューの「Install Software」を選択する。
そして「Work with」のリストボックスから「Helios - https://download.eclipse.org/release/helios」を選択する。
そして「Programming Language」の中から「C/C++ Development Tools」と「C/C++ Library API Documentation Hover Help」にチェックを入れて「次へ」ボタンを押す。
次に「Window」メニューの「Preference」を選択する。
そして「Run/Debug」の「Launching」「Default Launchers」にある「C/C++ Application」の「[Debug]」の「Standard Create Process Launcher」にチェックを入れる。
次に「General」「Workspace」にある「Refresh automatically」にチェックを入れる。これを入れ忘れるとCのソースコード変更ごとに手動でRefresh作業が必要になるので忘れないようにする。
これでAndroid NDKのインストールからEclipseの設定までが終わった。次回はAndroid NDKのサンプルプロジェクトを使って実際にCによるAndroidアプリをビルド/実行する。