Vistaのバグ(その5) 削除したはずのファイルが消えていない!

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このバグは非常にたちが悪いものの1つだ。
このバグはファイルをドライブからドライブへ移動するときなどに起きることがある。通常に移動が終わったように見えてもエクスプローラーで表示を更新すると移動したはずのファイルがまだ残っているというものだ。

このバグは1GB以上あるような大き目のファイルを扱ったときに起きる。消えているべきファイルは削除しようとしてもこの図のように「対象のフォルダへのアクセスは拒否されました。この操作を実行するアクセス許可が必要です。」と言われ、削除できない。ファイルとして扱われるべきものがフォルダとして扱われているのだろうか?

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図に示した例はmpegの映像ファイルでの例だ。このバグが生じたファイルは再生しようとしても「ファイルにアクセスできません。」と言われて再生できない。

このバグの困った点は、"大きいファイルで起こる"ことと"削除できない"という点だ。OS上はファイル自体は存在しているので、HDDの容量は取られたままになる。最近はHDDの容量が大きいため、問題ないと考えがちだ。しかし最近はハイビジョンなどデータ量の多い映像も多いため馬鹿にならない。ちなみにこの文章を書いている今、私のPCにはこのバグにより削除できていないファイルが15個残っている。

このように削除できないファイルを削除したい場合は、一度Windows Vistaをログオフしてログオンしなおすか、再起動するしかない。サーバー用途など長時間起動したままにするシステムでは致命的だ。



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