少し前からMicrosoftのMSDNやTechNetの有料会員向けにWindows VistaやOffice 2007の製品版ダウンロードが開始されたのでさっそくダウンロードした。
日本語版Windows Vistaの場合は32ビット版がDVD1枚もしくはCD4枚で、64ビット版がDVD1枚のイメージファイルで提供されている。含まれるエディションは
SterterからHome Basic、Home Premium、Business、Ultimateなど。
私はDVDイメージをダウンロードしたのだが...容量が2.4GBもありVirtual PC 2004では図のようなエラーが出て正常にマウントできなかった。そのためDeamon ToolsでマウントしたものをVirtual PC 2004からアクセスしてインストールした。
「Windows is loading files...」という昔ながらの淋しいユーザーインターフェースで起動が始まった。
と思ったのもつかの間、すぐに「c Microsoft Corporation」と書かれたプログレス表示画面に切り替わった。
そしてオーロラのような柔らかい色使いの背景が表示された。このような色彩はWindows XPには(あまり)なかったから何となく新鮮。
そしてインストール画面が開いた。このときから既にウインドウスタイル。きちんとタイトルバーなども用意されている。
そして2画面目でいきなり「今すぐインストール」の表示。Windows XPまでのように使用承諾書を読ませて[F8]キーを押させるのようなことはしなくなったようだ。
いきなりファイルのコピーなどインストールが開始されるのかと思いしやプロダクトキーの入力画面が開いた。
ここでにプロダクトキーの入力は必須ではない。入力しなくてもインストールができる。これは今まではなかった新しい形かな?
普段この手の警告画面が表示されると読みもせずに「はい」ボタンを押す。しかしここで押すと再びプロダクトキー入力画面に戻ってしまい、先には進めない。これはOffice 2007のインストール時に1回だまされたので今回は引っかからなかった。
これが2つ目にビックリした画面。なんと購入したWindows Vistaのエディションを選択する画面が現れる。このことは...安価なWindows Vista Starterを購入しても、プロダクトキーの必要なく最上位のWindows Vista Ultimateがインストールできることを意味している。Microsoftが新しい不正利用対策に力を注ぎ、それが有効だという自信の表れのような気がする。
ここまできてようやく使用承諾書が表示された。ここで気がついたのだが、Windows Vistaではプロダクトキーやエディションによって使用承諾書の内容が異なるから、使用承諾書の表示をここまで引っ張ったのだろう。今回はプロダクトキーを入力せずにインストール作業を行っているのでデフォルトのライセンス内容になっているはず。
さらに次の画面では「アップグレードは無効になっています」の表示。今回はVirtual PCへの新規インストールだから以前のWindowsは存在しないためだ。Windows VistaではWindows XPのときよりもアップグレード条件が厳しい。Windows XPからWindows Vista Home Basicへのアップグレードをしようとした場合なども今回と同じように無効だと言われる。
そしてインストール場所の指定。ここではドライバの読み込みオプションも用意されている。標準でサポートされていないデバイスへのインストール時に利用するのだろう。
この「Windows ファイルのコピー中」と「ファイルの展開中」が非常に時間がかかった。Virtual PCへのインストールで、しかも仮想HDDは無線LAN上に置かれたNASへ保存しているというのも遅い原因の1つだが、それにしてもかかりすぎ。ということで途中で眠くなったので一度Virtual PCを止めて寝てしまった。
ようやくすべての作業が終わって再起動画面が開いた。10秒間待ってから再起動する。別に待たずとも再起動してもいいとは思うのだが...いきなり再起動するとインストールに失敗したと錯覚するからだろうか?
そのままWindows Vista的な画面が開くのかと思ったのだが、予想を裏切り白いロゴだけの画面が開いた。
そしてこれがまた長い。「.」が2行目終わりまで進んでいった。
そしてアカウント名のインストール画面。ユーザー名の例が「John」になっている。日本語OSなんだからほかの名前にすればいいのに。
そしてセキュリティ設定。Windows XPのように「更新を自動ダウンロードするが、インストールは手動で実行する」などのオプションはなくなり、インストールするかしないかの選択になっている。
そしてタイムゾーン設定。時計が本当の壁掛け時計チックになっている。
次は現在の場所の設定。「公共の場所」が用意されているが...空港やコーヒーショップでWindows Vistaのインストールをするユーザーがはたしてどれくらいいるのだろうか疑問。
そしてパフォーマンスの確認作業。おそらくここで新しい視覚効果の有効/無効設定が行われるのだろう。
Windows XPのインストール時に表示されていたようなコメントがようやく表示。この手の説明書きは時間のかかるファイルのコピー中に表示すればいいのに。
そしてなんとなくカッコいいロゴマークが表示。Windows Vistaではデザイナーにかなりお金を払っている予感。
そして「ようこそ」の表示。「Start」ボタンもどうかと思うがこの辺はいまだにセンスが悪い?
ここまで来て再びびっくり。だいぶ前のWindows 2000やWindows Meスタイルのウインドウが表示されている!
と思ったらすぐに視覚効果が入ってWindows Vistaスタイルのウインドウに切り替わった。
このスタイルで確定したと見える。テーマのセットアップが終わり、次はWindows Media Playerの設定。
今度は「rundll32.exe」や「mscories.dll」の設定。このような文字列をそのまま使うのはいかがなものかと思うのだが。
そして「Internet Explorer」の設定。IEはWindows Vistaに搭載されるバージョン7から、名前が「Windows Internet Explorer」に変更されたと思うのだが...ここでは「Internet Explorer」のままになっている。
「ブラウザのカスタマイズ」。同じソフトをInternet Explorerと表現したりブラウザとしたりかなり統一されていない雰囲気。
タスクバーが表示された。「スタート」ボタンはWindowsのロゴマークに取って変わっている。
と思ったらすぐにコップのような形に変わった。Virtual PCが遅いせいなのかこのようなアイコンの切り替えがもたつくことがよくあった。
ちなみに日本語で「ごみ箱」は英語では「Recycle Bin」。言ってみればリサイクル箱という感じだろうか?ごみ箱に入れた削除したファイルを復活できることからも「リサイクル」という方があっているように思う。
起動が終了したら即時に「更新プログラムのダウンロードとインストールを実行中」の通知。もう更新チェックに行っているなんて...
自動更新で勝手に設定を変更されると困るのですぐに「スタート」ボタンから電源マークを選択して電源を切る。
Windows XPまでの「終了オプション」から「電源マーク」に変わっていたから一瞬、電源をどうやったら切れるのか迷ってしまった。
ここまでインストールしてVirtual PCの仮想HDDイメージを見てみるとファイルサイズは5.53GB。たかだかOSを入れただけなのにこんなに使っていた。このファイルはとりあえずコピーして保管することに。コピーにかかった時間は3時間。さすがに無線LANは遅すぎる。VHDファイルのバックアップは取ったがVirtual PCで復元ディスクのオプションを入れておくことに。これでようやくWindows Vista Ultimateでのテスト環境が手に入った。